子ども大学 7月29日(土)

7月29日(土)に、ものつくり大学で「子ども大学」が開催された。

第一部は「忍の行田の「昔ばなし」語り部の会」の公演で、第二部は行田市民大学理事長の今村 武蔵氏による講義「未来に残したい行田の自然」でした。

第一部 忍の行田の「昔ばなし」語り部の会」公演

第一部の公演の最初は、語り部土屋弘幸氏による「春日様と子供たち」、続いて小堺百合子氏による「古代蓮物語」でした。語り部の会の公演をわくわくクラブなどで小学生におこなうと大変な反応が起こることもあったが、今回の公演では、神妙で静かな子供たちでした。

春日様と子供たち

ワカタケル大王(雄略天皇 )が出てくる「古代蓮物語」

 

第二部 行田市民大学理事長 今村 武蔵氏による講義

「未来に残したい行田の自然」

オリエンテーション

行田の自然で何をイメージしますか?

答え  カルガモ、アマガエル、カモ

行田には何がいっぱいありますか?

田んぼ、川や水路、

行田の自然って川かと思います。忍川にみんなが入って遊べたら良いと思います。

横山デザイナーに書いてもらった絵を配りました。

川、小魚が育っているところ、水がきれいならボートを浮かべて遊んだらいいな。

忍川には鯉が多い、おおきな鯉がたくさんいる。忍川プロムナードはいいなと思って絵を書いてもらいました。

行田の自然の前提としての行田はどんな土地かを考える

行田の地形としては北には利根川、南には荒川が流れている。昔荒川は、利根川の支流だった。荒川が北に蛇行して行った時には北河原小学校まで行っていた。1300年程前、荒川、暴れる川は、現在の星川のところまで来ていた。

荒川は、持田の忍川の旧流路(古川)のあたりまで来ていたこともある。荒川の本来の流路である元荒川、南は、和田吉野川(吉見町)まで行っていたこともある。

現在の「むさしの村」は志多見砂丘の上にできている。

砂丘は利根川と荒川の支流の土砂がいろんなところに溜まり、それが風に吹かれて集まったものです。

最近はアニメで有名になった鷲宮神社も砂丘の上にできている。

寄居町が行田周辺の扇状地の起点になっていた。上流からの土砂を運んで来たので、この辺には川がたくさんある。

利根川、北河原用水路、忍川、元荒川、坂巻導水路、行田の地形は、のっぺらぼう、丸墓山は標高36メーター、利根川土手は22メーター。

日本の川と人々の暮らし、山って急峻なところが多い。雨が降ると急に流れ落ちる。

江戸時代には、ため池を作り、関を作り、日本の人口は3000万人(今は1億2000万人)になり、米をたくさん作らなければならなかかった。

コメを作るために、見沼に広い田んぼを作った。このままでは見沼の水が不足するので、井澤弥惣兵衛が見沼代用水を築いた。これにより埼玉市の田んぼがそれまでの倍くらいに大きくなった。

大切な水

昔は、川を大事にした、綺麗にして守っていた。コメ作りに大切な川だから。南河原の私の家には井戸があった。文化が進んで水道が使われるようになったら川の水は使わない、工場ができて汚れた水を川に流した。

よって、下流の汚れた川の水はあまり使わなくなり、埼玉県では、荒川の上流に綺麗な水を取る六関というダムを作りそこから利用する水を取るようになった。

いま、この近くの荒川から水を取りいれることはない。

今は、川は水を捨てるところになった。

今は、工場から出る汚れた水は、綺麗にしてから川に流している。

汚れた水の60%は、家庭から出る水、合併浄化槽がないところは、汚水で汚れた水を川に流している。

川の水の綺麗さを計るのは、BOD酸素要求量、水の汚れを示す。

人間はBOD一人43グラム分を川に流している。この汚れは4300リットルの水を使わないと綺麗にならない。

味噌汁 碗にいっぱい       水の浄化には1780リットルの水が必要

ソース スプーン1ぱい       400リットル

マヨネーズ スプーン1ぱい     3900リットル

家庭では、川に汚れを流さないようにしましょう。

緑について

行田って緑が多いか、多いと思いますか。

行田って草原はなく田んぼばっかり、かつては家庭に木を植え、樹木、屋敷林もあった。

それらで風呂を沸かし、落ち葉を肥料に使っていたが、最近はそのようなものが必要なくなって樹木を切ってしまった。お寺は木を切って墓地にした。

行田の木って何か。行田の木はイチョウ、東京都と同じ。イチョウの木は、昔は市役所通りにあったが切ってしまった。イチョウの木のあるところ、今は総合公園。

市の木や県の木は愛さなければならない。

南河原の木は、山茶花だった。

 

イチョウは急に大きくなる、葉が枯れない。イチョウが気に入らなければ、変えればよい。

何にすれば良いか考えてください。

なぜ木を植えるかというと、水が急に流れてしまわないように、水を貯えるために木を植える。漁師の人が、山に木を植える。漁師が日本中に100ヵ所の森を作っている。山の木の栄養が、魚が食べるプランクトンの生育を助ける。

漁民の森として浦和高校の卒業生は、秩父の山に浦高の森を作っている。熊谷高校の卒業生は、寄居に森を作っている。日本人は木を植える民族といわれる。

生態系とは?、世界中でどれくらいの生き物がいるか。1000万種類の生き物がいる。これを生態系という。

土は、以外に少ない。数十センチの厚さしかない。ここでの養分で草が生える。草を食べるのは、昆虫。昆虫をたべる生き物もいる。肉を食べる生き物もいる。

最上位の生き物、動物では、はやぶさ、おおかみ(絶滅)、鹿、てっぺんの動物がいなくなると、木が枯れ、水が流れて、洪水が起こる。

50ヘクタールの土地がないと、オオタカは生育できない。オオタカは、生き物を食べる。小さい鳥、ねずみ、など食べる。行田でオオタカがいるところは、星川の木がたくさん生えているところ。行田でオオタカがいなくなるということは、住むところや餌がなくなったということ。

こうのとりは行田に来たことがある。

東関東コウノトリ・プロジェクトがあり、千葉県の野田で増やそうとしている。鴻巣は、コウノトリを増やすのに熱心。コウノトリの餌、ドジョウ、鴻巣は、農薬や肥料をまかない田んぼを用意してる。東関東コウノトリ・プロジェクトに埼玉県、栃木県、千葉県、群馬県が参加している。コウノトリを最初に増やしたのは、兵庫県豊岡市。

佐渡で復活したのは、トキ。農薬をまかない田んぼが必要になった。そのようにしないと頂点に生きる動物が生きられなくなった。

キタミソソウについて

北海道の北見のキタミソウの種を鳥が運んできた。行田、越谷、熊本にキタミソウの生えているところがある。熊本の先生がキタミソウの遺伝子を調べたら、種類が違うらしい。行田でキタミソウは馬見塚とさきたま調整池にある。

行田近辺で見られる生き物

行田には、魚36種類がいる。利根川では50種類がいる。

むさしトミオ(埼玉県の魚)は熊谷の元荒川で増やしている。

日本の鳥 雉(キジ)

日本の魚 錦鯉(ニシキゴイ)

国の蝶  オオムラサキ(嵐山町に公園がある)

ミドリシジミ(埼玉県の蝶)

うぐい(きれいな魚)

オイカワ(きれいな魚)

川の底の石に卵を産み付ける。石が綺麗でないと生まない。荒川にきれいな玉石、吹上の大橋の下にきれいな玉石を入れている。

アユ(忍川に生息)

忍川には、タモロコ、モツゴ、よしのぼり、とんぼ、つちふき、かわむつ、ニジマス、やまめ、たなごなどがいる。

利根川には、次の大型魚がいる。

そうぎょ(まづい、草食、利根川)

はくれん(貝を食べる、刺身で食べる)

らいぎょ

今回の宿題(好きな生き物を考えてくる)

好きな生き物は何ですか。

カルガモ

カブトムシ

行田のシンボルは次の通り。

行田の木 イチョウ

行田の花 行田ハス、菊

故郷にシンボルは大切です。行田のシンボルを考えよう。

行田の鳥を考えよう

行田の魚を考えよう

 

行田の鳥と魚について次回に検討しましょう。

先生のおすすめの鳥「カイツブリ」

行田の自然について

緑の行田ネットワークが決めた行田の自然八景

   忍城と水城公園

   福川と中条堤

   星川のキタミソウ

   利根川と利根大堰(利根川干潟(群馬県側))

   埼玉古墳公園から古代蓮公園(さきたま調整池の遊歩道)

   石田堤と押切橋

   埼玉神社の森(ふるさとの森)

   古代蓮公園と浄水場

 

森づくり実行委員会では7年間で総合公園、古代蓮の里、ポケットパークに15000本の樹木を植えた。

次回の講義では、行田の自然どこをどう守って行くかを考えて来て欲しい。これからは君たちに託すしかない。これからはみんなの時代が来る。みんなの子供時代がどうなるか。

ここで生徒から反論があがった。人生100年時代なので、まだ、先生も頑張ってほしい。

人生100年時代だからチャレンジするか。

次回は、行田の鳥と魚をみんなで考えて市長に結果を報告する。

木と花があるのだからが、鳥と魚もあるべきだ。

(以上)

 

 

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