華やかにクリスマスコンサート開催!
午前中の冷たい雨も上がり、雲間を割って日差しが届きだした12月22日午後1時半、行田市民大学クリスマスコンサートが、教育文化センターみらいで行われました。後援は行田市教育委員会生涯学習スポーツ課。
手の消毒、検温、マスク。もう日常になったコロナ対策をしっかり行い、在校生・卒業生受付を通ります。受付・検温対応は市民大学1年生と2年生の在校生(当番班)。プログラムとアンケートと小さな赤いクリップペンシルが配布されました。
あちこちで、久しぶりにあった卒業生たちの輪ができ、「お元気でしたか?」の声がとびかいました。在校生は発表の打ち合わせなのか資料を持つ丸い輪ができています。2年生はいよいよ卒業に近づいていきます。行田市民大学のクリスマスコンサートが在校生や卒業生を励ます楽しいイベントになりました。
行田市民大学永島宏章理事の司会で幕が開きました。
行田市民大学の今村武蔵理事長から、「今日は一般の方々もお招きしたかったのですが、コロナ禍のため市民大学と同窓会関係の方々だけをお招きしました。ゆっくり楽しんでください。今日演奏していただきます行田アンサンブル協会におきましては、ボランティア精神をもって、我々の この事業をしっかりと盛り立ててくださったことを、皆さんにご報告申し上げます。」と挨拶しました。
まず。ヴァイオリンを持って颯爽と登場した富山宏基さんが奏でる、ピアソラの「 アヴェ・マリア」が会場に美しく静かに流れました。
行田アンサンブル協会の矢澤知嘉子会長が華やかな衣装で登場。曲名と富山さんの紹介・ピアノの御園生ひとみさんの紹介をしてくれました。あたたかくユーモアのセンスをちりばめた矢澤さんのトークに会場も和やかなムード。
続いてソプラノの福田有紀さんがオペラ「ラ・ボエーム」 より 「私が街を歩くと」いう、クリスマスにちなんだ曲を歌いました。
次に、バリトンの大石洋史さんがコルンゴルト「死の都」から「フリッツのアリア」を歌唱。ホールが振動するような歌声が大音量で響き渡りましたが、ピエロが昔の淡い恋心や女性のことを思い出して歌う歌。しっとりした淡い曲調で皆さんの心に染みわたりました。
その後ピアノ伴奏の御園生ひとみさんによるシベリウス「木の組曲」より「樅(もみ)の木」。
一部の最後はクリスマスメドレー、真っ赤な衣装を身に着け、全員参加でクリスマスの名曲を披露してくれました。
二部は重厚な 富山宏基さんのヴァイオリン、葉加瀬太郎さんの曲から始まりました。
バリトンの大石洋史さんのビゼー「カルメン」から「闘牛士の歌」。バリトンと言えばこの曲と言われる有名な曲。「のってきて我慢できなくなったら手拍子お願いします。」という大石さんの言葉に、会場のみなさんかは歌に合わせて大きな手拍子。会場と演奏者が一体になりました。
最後は「続・東京物語」。朗読付き歌唱。昭和歌謡がたくさん盛り込まれています。昭和31年(1956年)日本国連加盟から朗読が始まり、歌はまず1957年発表の東京だョおっ母さん。いろいろな日本の状況を紹介しながら、懐かしい歌を10曲ほど披露してくれました。最後の1960年発表の「見上げてごらん夜の星を」がハミングから合唱へとボリュームを増していき、会場全体を静かに大きく懐かしく包み込んでいきました。
ああ、あの頃の星は今よりもずっとずっと美しく、ずっとずっとたくさん、見上げた夜空にちりばめられていたな、と時空を超える想いを抱きました。
アンコールとブラボーと拍手が会場に鳴り響き、再登場した皆様にアンコール曲を歌っていただきました。
まだまだ続くコロナ禍のなかのクリスマスの優しいひと時を過ごしました。
来年は市民大学関係者だけでなく市民の皆様もお招きできるクリスマスコンサートでありますようにと願いました。
Merry Christmas
and Happy New Year!
by 行田市民大学