忍のぎょうだの「昔ばなし」と「NPO市民大学活動センター」について

第18回2学年(11期生)令和4年1月13日 忍の行田の語り部の会5名様による忍のぎょうだの「昔ばなし」と「NPO市民大学活動センター」について小堤氏より講義がありました。

①黄金寺夜話  行田市利田に黄金寺が、御本尊は二寸八分の黄金の観音様がありました。村人の病気を住職の利田和尚が年齢に掛け算のようなものを唱えて「六三」にあたると言い御本尊様に治るようお祈りするよう促した。その後完治して、誰言うとなく黄金寺を「六三さま」というようになったのであります。

②古代蓮物語  昔、「さきたまの津」と呼ばれる船着き場がありその奥の田園地帯に大和朝廷親衛隊の「ヲワケの臣」の屋敷があり病弱な美しい妹アカツコと摂政の宮ワカタケルの悲恋の話です。都での別れ際に庭園に咲く蓮の一株を与え花の咲くころ迎えに行くと約束したがなしのつぶて。数年後 ”大王を待つのみに生くみどり髪 褪せて蓮を 鳴らす秋風”この歌が最期となり蓮も二度と咲くことはなかった。それから千古の時が流れ 剣が出土し小針沼の泥の中から一輪の蕾がアカツコの死と共に一度は絶えた古代の蓮が悠久の時空を超えて甦ったのであります。

小埼沼の伝説  あるおしどり夫婦があぜ道の籠に赤ん坊置いて田畑仕事をしていたらいなくなりました。必死で捜すと大鷲にさらわれた我が子が水面に映っていたので、それを追いかけ沼の深みはまり死んでしまう母の話です。おさきの悲しみは深く、この沼の葦は片葉となり、蛇やカエルまでも片目となってしまい、いつからか「おさき沼」といわれるようになったのであります。

④お城の大蛇  忍城本丸の北側の諏訪大明神に誰も見たことがない白蛇がおられた。多当宮司が気配を感じ「大明神さま、めったなことで姿を現してなりません。用心するように」とやさしく声を掛けました。天正十八年、二万三千余りの大軍を率いて石田三成が堤をつくり水攻めで忍城に攻め入った。「成田記」の古文書によれば「只難儀なるはあまたの蛇が水に押し流されて、城塁におよぎ来たること幾十万ということなし、これを殺すいとまなし」とあります。雷鳴とどろき、強雨となり水量は一メートルも増した。宮司の祈りがとどくと、7メートルの大蛇が現れ、城内の蛇の大群も一斉に動き出して堤を破壊したため三成は忍城を攻略することができませんでした。めでたしめでたし。

⑤常慶院都留姫様  行田市持田駅のそばに常慶院があり、忍城主・成田顕泰の一の姫・都留姫によって建立された。評判の心優く美しい姫に家中の若侍、平賀弥之助は身分違いの恋の虜になってしまい「一家断絶となる」と父親にて殺害されてしまう悲しい話です。後に姫はこの話を知り、四十二歳で出家し尼となり常慶院となりました。慈悲深いお人柄の都留姫のお話でございます。

忍の行田の語り部の会の皆さんの熱のこもった五話の話を聞き、医者いらずの六三様の不思議な話。大蛇が出てくる石田三成もビックリの話。我が子を思う親心。いつの世も男女の恋の切ない悲しい話。・・・琴の伴奏や朗々とした歌声もあり、楽しい時間でした。

そして「行田市民大学を卒業後の新しい日常」が始まり、現実に戻され、残されたセカンドライフをどう充実させるか、高齢者を取り巻く環境の現状を踏まえて考えさせられました。

連絡事項

①前回の相続についてのアンケート返却。気軽に相談して下さいとのことでした。➁同窓会から文化祭開催と展示作品募集 ③来年度の市民大学ポスター配布 ④グループ研究発表会の印刷について ⑤次回のカリキュラムの終了時間16時10分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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