第15回2学年(11期生)見て感じて理解する日本の建築
11月25日「見て感じて理解する日本の建築」美術館、博物館をめぐって
ものつくり大学 岡田公彦准教授先生による72枚の建造物の写真を見ながらの講義がありました。
①日本建築に影響を受けた世界の建築家
●フランク.ロイド・ライト(米)旧帝国ホテル設計 大谷石採用
●ブルーノ.タウト(独)桂離宮の価値観を広めた人
②世界で活躍する日本の建築家
●SANAA(サナア)妹島和世・西沢立衛のユニット
ルーブル美術館・ランス設計
建築をつくることで、境界を作り出すのではなく環境が繋がったものとなるような場所をつくって
いきたいというコンセプト。考え方と女性の活躍に感動しました。
●坂 茂 ポンピドゥーセンター・メス設計
③自然と建築の関係
●千利休
秀吉の命によって2畳敷の極小の茶室、土壁藁を練りこんでつくった「待庵」わびさびの世界、
美意識がある。
●杉本博司 江之浦測候所
ガラスの能舞台…海と一体化になる。
④災害と建築
玄関扉の「内開き」は世界に多くみられるが、日本は「外開き」が多い 。
狭いこと、靴を置く場所、外からの防御、逃げやすさ優先で 納得です。
⑤素材と構法
●隈研吾 土地の環境や文化に溶け込むことを目指した「負ける建築」「自然な建築」
など独自の理念や 木材などの日本古来の素材を活かした「和」のデザインが特徴的である。
●安藤忠雄 コンクリートやガラス、鉄などの近代的な素材と幾何学的な構成を多用し、
至って人工的な空間を作り、光と影、水や風を取り入れ、対比的な要素を用いる自然と建築との
秩序や対話を試みる手法である。
今回の学習で建物の見方が変わり大変勉強になりました。
コロナ渦が収束したら美術館に行き絵画、建物、庭園など自然と一体化している姿を身体で感じながら非日常的な気分を味わいたいと思います。