15期生2学年第11講座 郷土の歴史「忍藩 阿部侯の時代」
忍藩 阿部侯の時代
行田市郷土博物館 館長 鈴木 紀三雄 先生
10月9日(木)15期生24名が郷土の歴史「忍藩 阿部侯の時代」を受講しました。講師は行田市郷土博物館館長の鈴木紀三雄先生でした。
先生は「行田の江戸時代を理解する上で阿部家の時代184年間は不可欠」と前置きした上で、阿部家の先祖・忍藩の家系・忍藩主の業績、評価等を詳しく分かり易く話していただき、興味深く聞くことができ漠然としていたことが明瞭となりました。改めて先生に感謝申し上げます。
先生からは次の様な話がありました。
・阿部家の先祖は三河国出身 阿部正勝で徳川家康に仕える
・忍藩主 阿部家の家系は正勝の次男忠吉で阿部家の分家
・忍藩主は9代で初代忠秋から順に正能・正武・正喬・正允・正敏・正識・正由・正権
・初代 忠秋は鎌倉時代の北条泰時、室町時代の細川頼之とともに「天下の三執権」といわれる

忠秋 馬揃
・武蔵三藩の中でも、阿部家が最長の在任期間
・阿部正武の代に藩領の確定や城郭の改修・法令の発布などが行われ藩政が整備された
・藩財政は正武のころより窮乏、継続的な知行召上げが実施される
・9人の当主のうち5人が老中、他に京都所司代1人 大坂城代1人
・最後は諸事情により白川へ転封となった。
これが三方領地替(文政6年 1823年)です
忍藩主 阿部正権(18歳)白川へ
白川藩主 松平定永(33歳)桑名へ
桑名藩主 松平忠堯(22歳)忍へ



