12期22回講座 2学年グループ研究成果発表
令和4年度の総仕上げ、12期2学年のグループ研究成果発表が2023年2月16日に行田グリーンアリーナ会議室で行われました。
開講前から各グループの念入りなパソコン・プロジェクターチェックが行われ、緊張の中にも活気があふれていました。
発表の司会は行田市民大学運営部の松友部長・タイムキーパー運営部の長田・越前谷(2学年担当)が行いました。担当当番グループの司会の基本理念読み上げのあと、発表が行われました。
発表順1 6グループ「行田市を調べる」
テーマ 行田市を調べる「観光への取組Ⅱ」
1観光により行田市は活性化できるだろうか
2行田市の観光を支える人々
3観光地域経営への取組とそのヒント
について発表しました。
まとめ
1, デジタル田園都市国家が目指す将来像について学ぶ機会がありまし た。これからのまちづくりは「民間主導の公民連携」 すなわち行政の計画に基づいて税金を投資してまちを変えてゆくという従来のやり方から民間主導で 経済合理的な自主・持続するやり方に変える”志とソロバンの両立” が求められる時代になった⋯と。
2 ,このことから官・民・学・ 地域でまちの現状の調査によるDATA収集と分析、それに基づいた「まちづくり」のコンセプトを共有し、 民間の稼ぐ力と住民参加の行動が住みやすい、行ってみたい、楽しい、の「まち」 をつくるのか、と感じました。
3, 行田市には日本遺産や種々の観光資源があります。 わが町行が観光を切り口に持続的に活気あふれる街であってほしいと願っています
発表順2番 グループ5「産業・経済」
テーマ「フライ・ゼリーフライ100年フード」認知度アップ戦略
1まえがき
2「100年フード」の概要
3「フライの歴史と現状」
4「フライ」アンケートの実施
5「フライ」アンケートの結果
6「フライ」の試食会
7フライ調理実習
8実習の感想
9「フライ」への思い
10まとめ
を動画も交えて発表しました。
まとめ
今後「100年フード」として認知され続けるためには、 何が必要か。
◆家庭では
1.家庭でも作れる環境をめざす 特に「落し蓋」の普及
2.”フライパーティー”に慣れ親しみ、 手軽に作れる郷土料理としたい
◆お店では
1.来客の年代に応じた「味、大きさ、価格」 など工夫してバリエーションを増やす
2.できるだけ地産食材を使用する
◆地域では
1公民館講座や地域の集まりで「フライ作りを楽しもう会」を設け親しんでもらう
◆行政では
1広報誌に「特集:フライシリーズ(その歴史、文化、作り方)」 を掲載し、市民に興味を持ってもらう
2「フライサミット」など開催で地域全体の盛り上げが必要
今後「100年フード」としての食文化を維持・発展させるためには、行政・ お店・市民・地域の協力が必要です。お互いが知恵を出し合い、認め合う先に、 地域に根付いた食文化としての「フライ」が受け継がれていくはずです。
発表順3 4グループ「福祉・健康」
テーマ「健康になるカギ」
1フレイル
2ラジオ体操第一
3ながちか(長親)体操
4ウォーキング
5ときめきストレッチ
6ときめきストレッチ(椅子篇)
7ながら運動
8口の健康
9食事
を発表しました。
おわりに
「健康になるカギ」をテーマとして各種資料を収集し検討、 編集して行く中で気づいたことは、自分と家族による努力が、健康を維持し生活するのが方法論ではなく、 連帯型自助で述べているように「ご近所、町内、市民活動」 等、人との関わりを持ちながら、自分で出来る社会活動と運動を、継続的に行う事が重要である事が分かりました。
発表順4 3グループ 「歴史・文化A」
テーマ「行田の水害の歴史」
1テーマ選定理由
2近世以降の主な水害
3安政6年(1859年)の大洪水
4忍藩の水運
5明治43年(1910年)の大水害
6昭和22年(1947年)カスリーン台風
7令和元年(2019年)台風19号
8現在の水害対策
9まとめ
を発表しました。
まとめ
●荒川と利根川に挟まれた肥沃な土地を背景に時を刻んできた行田の歴史は、 一方では数多な水害と向き合う治水と利水の歴史であった。
●決壊地跡の現地調査から、地形や立地条件、住宅やまちの形状を確認して、 どのような災害がどのような規模で起こりうるのかを知ることが重要であると分かった。
●行田市役所を訪問し水害対策の現状と課題を伺い、「公助」 の在り方とともに、「自助」「共助」の重要性を再確認した。
●水害の歴史を学ぶことは、災害についての教訓や言い伝え、あるいはそうした知識や経験をもとにした災害の知恵や備えをもつことで あると痛感した。
発表順5 1グループ「環境」
テーマ 緑豊かな行田を残すために
テーマ選定理由
緑の働きについて学ぶ
市の担当者との勉強会を実施
行田市の施策
行田市みどりの基本計画
勉強会での質疑応答
忍城
水城公園
古代蓮の里
さきたま古墳群
行田市総合公園
小崎沼
見沼元圦(もといり)公園
桃林寺
清善寺
真名板薬師堂
万願寺
長久寺
真観寺
遍照院
前玉神社
佐間天神社
久伊豆神社
さきたま緑道
街路樹
屋敷林
荒れた神社・寺院
荒れた遊歩道
荒れた屋敷林や空き家が目につきます
さきたま古墳公園への思い
平成9年の計画策定状況と現在の取組
私たちの願い(グループの)
グループ研究調査の結果
提案
が発表されました。
最後に
グループ活動を通して、「豊かな緑」について多くのことを学ぶことができました。また、水田の役割(日本のこめ、緑の保全、水害対策)の見直しや、空き家問題などへの気づきもありました。豊かなグループ活動ができました。
と述べました。
理事長講評
今村武蔵行田市民大学理事長が講評を述べました。
皆さんが発表した、他人に依存せず自分たちも参加してよい町にしようという研究は、市民大学の理念に沿っています。「のぼうの城」や「陸王」などで行田の名は広まりましたが、行田人としていかに発信していくかが大切です。ふるさとがもっともっとよくなるようにがんばっていきましょう。
それには「推(お)し」が必要です。対価を求めず応援すること。つまり、無償の奉仕が精神的健康に必要だと思います。行田をこれからも盛り上げていきましょうと話しました。
グループ研究成果発表を取材して
2回目のグループ発表では、前回の経験を生かした実践的な研究と協力的な調査が行われ、グループの結束もより深まったように感じました。
12期生は特に行田にテーマを絞り、自分たちの力でできることは何かに主体を置いた、自主的で実践的な研究だったと思います。
12期生の皆様、とても素晴らしい発表大変お疲れさまでした。(広報部2年担当)