12期2学年15回講座「見て感じて理解する日本の建築」ー美術館、博物館を巡ってー

11月24日、「見て感じて理解する日本の建築」ー美術館、博物館を巡ってーの講義がありました。

講師はものつくり大学岡田公彦准教授。

講義の資料にとても美しい建築物がカラーでたくさん掲載されていました。

日本の建築イメージ、「平面方向に展開」「自然と一体」「間取りの自由さ」などが世界の建築家に影響を与え、日本をはじめ各地に日本のイメージを取り入れた建築が立てられました。

ブルーノタウトが日本文化の最高とする「桂離宮」はシンプルな面と線の構成でできており、間取りの自由さがある。

伊勢神宮などの神社は、「式年遷宮」を行い、20年ごとに建て替えを行っている。これは。海外から見ると特殊だが、技術とか考え方を残すことで、永遠に文化を伝えることができる。

日本の建築素材である木は、現代の建築にも使用されている。隈研吾の木の直交ユニットを使った建築物等がある。

木は燃えやすいので、現代では木の隙間に樹脂を入れて不燃化している。20階建ての木造高層ビルを作る計画もある。

木のほかに安藤忠雄がコンクリートそのものが美しいという価値観を出した。これは千利休の感覚である何でもないものに価値を見出すという日本独特の感覚。

岡田准教授の講義から、日本の建築の美しさと歴史と可能性を感じた。古代の神社建築から現代の高層木造ビルまで、木を自然の一部としてあがめ、生活に取り入れてきた日本人の美のルーツを知った。

 

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