1学年第2回視察ツアー「行田再発見!自然観察会」

江戸の忍領を守った中条提

中条堤での記念写真

11月28日(木)1学年授業として「島田勉」先生を指導者として主に行田市内の自然を観察してきました。「みらい」の東側駐車場を9:00にバスで出発。前玉(さきたま)神社では手前にある浅間神社や円墳の上にあるさきたま神社を見学。更にふるさとの森を散策して古墳公園に至りました。中の山古墳や奥の山古墳、鉄砲山古墳を見学。この古墳は幕末に江戸湾の警備を任された忍藩が鉄砲の練習に古墳めがけて打ち込んだ関係で鉄砲山と呼ばれたとのこと。房総半島の先端警備から最終的には第3台場(今のフジテレビ局のところ)に大砲を備えて警備に当たったそうです。この後に石田三成が指揮をとる豊臣方が成田氏の忍城を水攻めにした時の「石田の堤跡」を通つて稲荷山古墳の北側から旧忍川沿いの遊歩道に出ました。

この日は冷たい風が吹いて震えながらも古代蓮の里にでてタワーの上から、水田に稲で描かれたラグビー大会の絵を眺めることもできました。

その後は利根大堰に出て、日本の南限と言われる鮭の遡上を観察室のガラス越しに見たかったのですが、先の台風19号による増水の影響で遡上する姿も見られずに残念な気持ちでした。以前に来た時には大きな鮭が見られたし、大堰の下流で緩やかな水の中には鮭を沢山見ることが出来ました。

ここからは北河原(行田市)と妻沼(熊谷市)の境界地点に出て「中条堤」を見学。この中条堤は江戸時代から利根川の氾濫から江戸の城下や忍藩領を守るために築かれたもので、北西側を遊水地として増水した水を留め、忍藩・江戸のある南東部側を浸水から守るためのものでした。(写真は中条提の上で撮影したもので、後背部には堤がつながっている)

この後に、元・元荒川とも言う「星川」の左岸側に行きキタミソウ自生地での観察を実施。皆さん見慣れない小さな植物なので見分けるのが難しそうでしたが、確実に色や葉の開き方などの特徴を捉えて観察でき、感動の声も出ていました。午後遅くて曇り空でもあるのであいにく花は開いていませんでした。2mm程の花ですが、機会があったら是非観察に出かけてみてください。

島田先生と前玉(さきたま)神社の森

紅葉真っ盛りの古墳公園内

今年度の田んぼアートはラグビー

利根大堰の様子

魚道観察室の入口案内

中条提の説明板

馬見塚にあるキタミソウの観察地

キタミソウ群落の一部の様子

 

Follow me!

前の記事

紅葉の遍照院